【書評】ぼくらの仮説が世界をつくる

著者の佐渡島さんの本を読み、佐渡島さんのファンになってしまったので、続けて前作を読んでみました。最初に読んだ本の書評はこちら。

世界は誰かの仮説で作られている、大胆な仮説とそれを実現しようとする人によって世界は変わっていく、という序文のもとに、佐渡島さんが編集者・経営者として考えてきたことがまとめられています。

ざっくり概要

目次はこうなっています。

  • はじめに 大航海時代が始まった
  • 第1章 ぼくらの仮説が世界をつくる 革命を起こすための思考アプローチ
  • 第2章 「宇宙人視点」で考える 本質を見極め常識を打ち破るための思考法
  • 第3章 インターネット時代の編集力 モノが売れない時代にぼくが考えてきたこと
  • 第4章 「ドミノの1枚目」を倒す 遠くのゴールに辿りつくための基本の大切さ
  • 第5章 不安も嫉妬心もまずは疑う 「先が見えない時代」の感情コントロール
  • 第6章 仕事を遊ぶトムソーヤになる 人生を最高に楽しむための考え方
  • おわりに 仮説を実現する冒険に出よう

第1章の内容

仮説を立てる、とは、「情報→仮説→実行→検証」ではなく、「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」という順番で思考すること。「日常生活の中で、なんとなく集まってくる情報」「自分の中にある価値観」をもとにまず仮説を立てろ、という話です。

収集する情報は加工された二次情報になっており、なんとなく集まってくる情報が自分が触れたものから取得したナマの情報である、ということではないかと思います。

また、佐渡島さんにとって仮説とは定義することだ、と表現されています。「〇〇とは、××である」という定義付けが仮説を立てるということだと。

第2章の内容

先入観をはずして、何が本質なのかをすごい離れた視点(宇宙人視点)で見ろ、という持論が語られます。また、そうやって佐渡島さんが見た世の中の仕組みについて各論が展開されます。

第1章と第2章で仮説の立て方が論じられています。

第3章の内容

第3章では、第1、第2章をもとに、編集者として作品を広める為に何が大事だと考えたのかが語られます。質を高めても売れない時代。モノへの親しさを沸かせることが大事、ということです。

第4章の内容

仮説とはちょっとずれたところで、佐渡島さんは仕事に対して「ドミノを倒す」というイメージを持っており、連鎖反応を起こしていくものと捉えているとの論が展開されます。

そう捉えると、後ろの大きなドミノを倒す為に、連鎖していく為に「ドミノの最初の1つ」は何なのか、となります。

仕事において、「最初のドミノ=基本の徹底」であると。

いきなり大きな目標に取り掛かるのではなくて、そこに至るまでに小さなことから連鎖させていくイメージのようです。

これは仕事においても勉強になりますよね。

第5章の内容

仮説を立てて検証していく上で、「常識」や「自分の感情」といったバイアスから逃れることが重要である。

常識から逃れる方法は第2章で展開された「宇宙人視点」で本質を考えること。

「自分の感情」バイアス、特にネガティブな感情、不安や嫉妬心に対してどう対処するのかが語られます。

1つには、目標が達成されるまでの時間軸を間違えないこと。長期的に時間をかけないと達成できないことなのに、短期的に収益を追い求めようとしても難しい、といったことが語られます。

また、自分に自信を持つ方法として、「何でもできる」ではなく、「やればできる」という自信を持つことが大事という話です。

第6章の内容

既存のルールを守るのではなく、ルールを作る側に回って仕掛けていくことの楽しみ。

何のリスクを取って、何のリターンを求めるのかしっかり意識すること。

といった、仕事を楽しんでいくためのコツみたいなものが語られます。

面白かった点・勉強になった点

  • 仕事でもよく仮説仮説と言っている(不確定な未来をどう見るのかを考えている)ので、仮説を立てて検証していくことについて、佐渡島さんの考え方がわかってよかったですね
  • 佐渡島さんの社会に対する見方や、仕事論・起業論みたいなところもあるので、佐渡島さんの考え方が好きな人には非常に良い。何の仕事をするにも参考になる
  • 1・2・4・6章は特に仕事論としてどんな仕事にも通用しそう
  • 3章はコンテンツ業界やEC関連のようなビジネスをやっている人、そうしたビジネスの分析をしている人にはすごい勉強になりそうです
  • 5章も起業のようなリスクをとることに対する不安やネガティブな感情にどう対処するか、といった点で役に立ちます

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